ルイ16世様式(ブルボン朝最終様式)
曲線美の頂点を極めた15世様式とはまったく好対照なのがこの時代である。フランス革命で処刑されるルイ16世は荘厳さをあまり好まない。この様式の特徴は、直線的な美しさを志向した。うねるような曲線は消えルイ13世に戻ろうとする新古典主義の気風にあふれている。装飾モチーフは雷文・懸け花・オリーブ・アカンサスの葉・リボン結びなど。その多くはギリシャ、ローマ時代から文様を受け継いでいる。
アンピール様式
長きに続いたブルボン朝が終りフランス革命前に訪れる「新古典主義」の気風ではルイ16世でも見られる派手さが消え規則正しい直線的で簡素なものへ移行する。ナポレオン第一帝政の下で生まれたアンピール様式は古代ギリシャ・ローマを再解釈した考えである。装飾にはスイカズラ・パルメット(ナツメヤシの文様)・蓮・アカンサスの葉・リボンツイストが使われている。
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