ルイ15世様式
荘厳なバロックから受け継がれたその特徴は曲線的で優美さが装飾のかなに見られるようになる。フランス・ロココと称される時代。模様配列もシンメトリーを破った形(アシンメトリー)が登場し流動的で自由奔放な傾向が盛んになる。自由な表現が尊重され、洗練された美がもてはやされた。基本的な特徴は、SスクロールとCスクロール、スイープレール、非対称の輪郭、カルトゥーシュで構成されること。
ルイ15世/16世トランジオン(過渡期)様式
あまり知られていないが、ロココから新古典主義へ移行する間のトランジオン(過渡期)フレームが存在する。その期間は1760年代から1770年代と極めて短い。トランジオン様式の特徴はロココにあるカルトゥーシュやSスクロールなどの曲線美と、新古典主義の要素である細かいラムタングーの連続模様、アカンサスの葉などが使用されていることである。
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