ルネッサンス期以前の額縁は、多くが絵と一体構造であり、額縁は、絵の一部分としての役割でした。やがてルネッサンス期には、タブロー画の発達とともに独立した(絵と離れた)額縁が一般化します。
額縁の模様はさまざまな物が存在します。フランス・バロックと称される時代の最盛期には、「ルイ14世や15世」と言った額縁の様式があり、派手で豪華な模様を多用してますが、「ルイ16世」様式を経てフランス革命前後に訪れる「新古典主義」の気風は、「ルイ13世」に戻ろうとする派手さが消えた規則正しく直線的で簡素なものへ移行します。
このように額縁の様式は国や時代により繰返し変化してきました。
これらの傾向はヨーロッパ各国でも同様であり代表的な額縁の様式は「イタリア」「イギリス」「オランダ」「スペイン」「ドイツ」などがあります。